#7 ネアカを完コピして撃沈した「根明修行」の話

共感体質シリーズ第1章のアイキャッチ画像

共感体質の人は、
相手に合わせることが呼吸みたいなもの。

無意識のうちに場の温度を察知し、
反射的にその場に馴染むキャラクターを演じてしまう。

でも、
時にその「合わせる力」が過剰に働き、
本来の自分の輪郭さえ
見失ってしまうことがあります。

自分という存在が、
誰かの期待を満たすためだけの
「空っぽな器」のように感じていたあの頃。

今回は、そんな“無意識の同調力”が暴走し、
心まで消耗してしまった
私の社会人デビューの黒歴史の話をすこし。

根明修行、社会人研修編

社会人になってすぐ、
私は「仕事はコミュ力だ」と信じていました。

でも、時にその「合わせる力」が
過剰に働くこともあります。

  • 根明ねあかな人ほど出世する。
  • 仕事するなら出世してなんぼ!

そんな幻想を真面目に信じた結果、
私は“笑顔の修行僧”になりました。

これが地獄のはじまりとは知らず・・・

私は根明の友だちを完コピし、
テンション・ノリ・語尾を徹底再現。

「たぶん彼女ならこう言う」
その方程式で会話を組み立て、
誰よりも明るく、
そして誰よりも疲れ果てて帰宅しました。

おかげで初対面は怖くない。
会話もスムーズ。

ただし、帰宅後の私は
無言で天井を見つめるだけの生命体。

宇宙と交信できそうです。

今思えば、
共感体質の“自動同調モード”が
勝手に暴走していたのだと思います。

相手のテンションに合わせるたび、
私の心のバッテリーは
下限を知らず減っていきました。

テンションを上げれば上げるほど、
どんどん静かになっていく心。

気分は、底なし沼に沈み続ける苔石。

ただ皮肉なことに、対人スキルは爆伸び。

  • 某チェーン店にも負けない「スマイル」と
    無気力「能面」の瞬間切り替え可能!
  • 居酒屋で隣り合った見知らぬ方の
    全く興味のない話題でも盛り上がること可能!
  • 知り合いが一人もいないコミュニティーに
    突然ぶち込まれても雰囲気を壊さず生還可能!

根明にはなれなかったけれど、
あの頃の私は、立派に社会に適応していた

——演技力で。

あとがき

今では、「明るく振る舞う」ことと
「自分を偽る」ことの違いが、
ようやく少しわかるようになりました。

周りの期待に応えようと
必死に笑顔の仮面を被り、
それが社会に適応するための
唯一の方法だと信じ込んでいたのです。

身の丈に合わない無理を続けた
あの過酷な時期があったからこそ、
私は自分の限界を知り、
“自分の心のペース”を知ることができたと
そう思っています。


根明修行における
私の黒歴史の全貌が気になる方は、
#58 根明修行の全記録
こちらの記事も合わせてどうぞ。

前回、
#6 自分が「共感体質」だと気づいた話

次回、
#8 「全員に好かれなくていい」と気づいた話