心地よさの琴線

ほのぼの日誌

#C4 あの椅子に座りたくて

先輩の家には、心地いい椅子がたくさんある。身体を深く埋められるソファや、包み込まれるようなリラックスチェア。どれも魅力的で迷うのに、遊びに行くと、なぜか一度は座ってしまう椅子がある。吸い寄せられるように触りたくなる、さらりとした木肌の手すり...
ほのぼの日誌

#C5 珈琲の時間

特別なカフェに行かなくても、我が家には、とっておきの時間がある。手挽きのミルに、コーヒー豆を入れる。ガリ、ガリ、と手に伝わる心地いい手応えと、少しずつ部屋を満たしていく芳醇な香り。お湯を注ぐとふっくらと粉が膨らみ、丁寧な暮らしを、少しだけ手...
ほのぼの日誌

#C3 しっとりひっそり、そこにいる

参道でふと見つけた苔。境内の隅っこ、階段の縁、石垣の下の方。芝生のようにふっさりとでもしっとりと張り付いている。境内の厳かな空気を吸いながら、立派な神木に見守られながら、雨の日も晴れの日もただひっそりとそこにいる。凛とした空気と、歴史の壮大...
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#C2 じわりと景色にとけ込む

防波堤にぽつんと座る。青と水色と黒を混ぜたような、大きな水たまり。果てなく続くように感じるのに、足元では波が寄せては返している。頬をなでる風。静かにこだまする音。誰もいないのに、1人じゃないと感じる。砂時計の砂がサラサラ落ちるように、くるく...
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#C1 喫茶店の扉を開けた日

お散歩してたら見つけた、ちょっと老舗の喫茶店。窓から見えるのは、静かなジャズが流れていそうな雰囲気。どうしようかと迷ったけど、厚い木の扉を引いて、顔を覗かせてみる。銀縁メガネのおじさんがそっけなく一瞥し「どうぞ」と言った。カウンター3席、テ...