あるある小話 第2弾
朝、鏡の前でメイクをしながら、
ついでに“社交用の仮面”も装着します。
今日も、明るく・元気に・感じよく。
誰が望んだわけでもない呪文をそっと唱えて、
今日も出勤します。
仮面の装着は、もはやルーティン
「おはようございます!」の声のトーンは、
静かだけどよく通る。
これが最適解。
感情のスイッチを切り替えるのは、
もう職人芸です。
「今日もよろしく!」と言われるたびに、
笑顔を無料配布中。
聞き上手という名のエネルギー消費
相手が気持ちよく話せるよう、
相槌と表情筋を自動調整。
「わかります〜!」の裏では、
頭のBGMが「帰りたい」をリフレイン。
「話しやすい人」は褒め言葉? それとも呪い?
――そう昔は迷っていましたが、
今はもう悟っています。
……誰にも興味がないから、
誰にでも平等に優しくできます。
仮面の下で電池切れ
退勤後、部屋に入って30分は放心。
誰の声も入ってこない静けさが、
ようやく脳に沁みます。
「いい人」でいようと力むのは、
そろそろやめたい。
代わりに、
「静かにしててもいい人」でありたい。
あとがき
今日も仮面で出勤中。
けれど、この仮面を磨いてきたおかげで、
社会の風は少し穏やかに感じます。
――これも、共感体質の生存スキル。
そう信じています。
次回は、共感体質あるある第3弾です。
気になった方は、こちらもどうぞ。