#1 今日も空気を読んで勝手にチューニングし中。共感体質が「気配の交通整理員」になってしまう理由

共感体質シリーズ第1章のアイキャッチ画像

「ふと気づくと、
周囲の人の機嫌をうかがって疲れてしまう」
「他人の感情が
自分のことのように流れ込んでくる」

もし心当たりがあるなら、
あなたは共感体質かもしれません。

頼んでもいないのに
他人の感情を受信してしまう、
そんな共感体質ならではの「あるある」を
一緒にそっと覗いてみませんか。

きっと、少し心が軽くなるはずです。

共感体質あるある小話 第1弾

共感体質の一番の特徴は、
頼まれてもいないのに
他人の感情を受信することだと思います。

今日も勝手にチューニング中。

私たちの脳内にあるアンテナは、
性能が良すぎるあまり、
他人の微弱な電波まで
全て拾い上げてしまう受信機のようです。

他人の言葉にならない感情のグラデーションを
勝手に感じ取ってしまいます。

頼まれてもいないのに、
周囲の環境や他人の心の波長に、
自分自身のチャンネルが
自動的に合わさってしまうのです。

たとえば、会議中の上司の目線ひとつで
脳内会話が始まります。

「いま目そらした=やりたくない?」
「あの目、呆れてる?」
「おい!空気読まない発言やめろ!」
と、脳内で全力ツッコミ。

——目は口ほどに物を言うどころか、
もはや心のラジオ番組。

こっちは受信料払いたいくらいです。

エレベーターでも、
気づけば自動的に案内係モード全開。

ボタンの前に立とうものなら、
「何階に行かれますか?」
と聞きたくなり、降り際には
「ご利用ありがとうございました」
と言いたくなる。

乗ってるだけなのに、サービス精神の発作。

さらに厄介なのは、
「この人いま機嫌悪いな」と察した瞬間。

悪化させないよう、
周囲の環境を整えはじめます。

仲の悪い先輩同士を引き離したり、
空気読まない後輩を
さりげなく別の席に誘導したり。

気づけば、もはや“気配の交通整理員”

相手が笑顔を取り戻すと、
「ふぅ、今日も平和を守れた」と
妙な達成感に包まれます。

あとがき

たぶん、
こういう気疲れや心の消耗を、
周りの人たちは日常の中で何も感じてないし、
気にも留めていないのだろうということは、
自分でも痛いほど理解しています。

私が過剰にアンテナを張り巡らせているのだと、
冷徹に自覚する瞬間でもあります。

しかしその一方で、
私がこうして周囲の小さな変化を察知し、
先回りして空気を読みすぎることで、
今日も世界は平和に回っている!
……に違いない。(祈り)
と自分に言い聞かせています。

これこそが、
他人の感情を我がことのように受け止めてしまう
共感体質という性質がゆえに背負った、
私の逃れられない宿命なのでしょう。

誰に褒められるわけでもないのに、
私は今日もまた、
勝手に周囲の空気を読み続けています。


次回、
#2 仮面を装着して出勤していたあるある小話