#52 旅行の計画 | 自ら選ぶ役割は、自分を守るための「安心の設計」

共感体質シリーズ第2章のアイキャッチ画像

同じ「調整役」でも、
これは、周囲の空気に流されるのではなく、
自分で選んで引き受けている役割です。


発揮されるのは、だいたい旅行のとき

友だちとの旅行の話が出ると、
自然と私が動き始めます。 

行き先や予算、
やりたいこと・やりたくないこと、
食べたいものや見たい場所など、
メンバーそれぞれの希望を丁寧に回収します。

 それらをパズルのように組み合わせて、
最適な日程、宿、移動手段を
組み立てていく作業は、
誰に頼まれたわけでもありません。 

「私がやった方が話が早い」
という確信と、
スムーズに進む心地よさがあるからです。

先が見えない方が、ストレスになる

私は、先の見通しが立っていない、
いわゆる「宙ぶらりん」な状態が
わりと苦手です。 

未完了のタスクがあるのに
そのまま時間が過ぎていくことに、
言いようのないストレスを感じてしまうからです。

周囲の返事や状況が整うのを、
ただヤキモキしながら受動的に待つ時間は、
私にとって
エネルギーをじわじわと消耗する作業です。

 それならば、自ら動いて情報を集め、
最速で物事を整理し、
着地点を見出していく方が、
精神的な負担はずっと軽く、
健やかでいられるのです。

精査できることが、安心につながる

自分で調整する大きなメリットは、
事前に内容を精査できる点にあります。

 誰かに委ねてしまうと、
当日までどんな環境に身を置くことになるか
不透明な部分が残ります。
しかし、自ら主導権を握ることで、
その不透明な要素を
可能な限り排除できるようになるのです。

私の体質的に
「絶対に避けたいもの」があります。

たとえば、
過度な混雑や騒がしい環境、
無理な詰め込みスケジュールなどです。

後からしんどくなりそうな選択肢を、
あらかじめ計画の段階で外すことができる。

 これは単なる「わがまま」ではなく、
ストレスから自分を守り、
最後まで健やかに過ごすための
「安心の設計」です。

自分が心地よく過ごせる環境を、
納得のいく形で自ら設計できること。
この「自分でコントロールできている」
という感覚そのものが、
共感体質を持つ私にとって、
何物にも代えがたい大きな安心材料となっているのです。

同じ役割でも、意味は違う

今までの「調整役」は、
場の重苦しさを解消するために
無意識に担っていた役割でした。 

しかし、
この仲良しの間での調整は、
私が望んで選んでいるものです。 

それは揺るぎない信頼関係があり、
無理をせずとも
受け入れられる環境だからこそ成立します。

役割の内容そのものが問題なのではなく、
誰のために、
どの立場で、
どんな気持ちでやっているか
それが最も重要なのだと気づきました。

 信頼が持てない場所では、
この役は決して引き受けません。

自ら選べる自由があるからこそ、
私はこの役割をポジティブに全うできるのです。