「友だちといるのは楽しいけれど、どこか気を張ってしまう」——共感体質だと、そんな感覚を抱くことが少なくありません。
でも、なかには例外のように“素でいられる相手”もいます。
今回は、私が心から安心して一緒にいられる、“おっとり静か・芯あるけど時間にゆるい友人”とのつき合い方の話です。
共感体質でも「この人とは無理せず続く」という関係のヒントになればうれしいです。
いつも静かに、でも芯はしっかり通っている不思議な存在
彼女は、基本的にはおっとりしていて静かなタイプです。
輪の中心で場を回すタイプではなく、どちらかというと端っこでニコニコしているイメージ。
でも、ただ“控えめ”というだけではありません。
よく知るようになって気づいたのは、
「実はかなり芯が強い人なのでは?」ということ。
自分の中にある“これだけは譲れないライン”を、静かにしっかり持っている人なのです。
口数が多いわけではないのに、たまにぽつりと言うひと言が妙に的確で面白い。
前に出るタイプじゃないのに、ふとした瞬間に場をやわらかく笑わせてくれる——
そんな“静かに記憶に残る人”という、不思議な存在です。
“素でいられる相手”は、気が合う以上に「嘘をつかなくて済む人」
彼女といるときのいちばんの特徴は、自分にも相手にも嘘をつかなくていいことです。
無理にテンションを上げなくてもいいし、気乗りしない予定を“行きたいフリ”で埋める必要もありません。
「今日は人と会う元気がないから、また今度がいいや」
——そんな本音を、そのまま伝えられる相手です。
「予定があるから」ではなく、「今日はあんまり人と会いたくない日なんだ」と正直に言っても、彼女は「そういう日あるよね〜」と笑って返してくれる。
そんな安心感があります。
共感体質だと、
・相手をがっかりさせないように
・場の空気を壊さないように
・“付き合い悪い”と思われないように
つい自分より相手を優先して約束を決めがちです。
その点、彼女とは
「今日は会いたい」「今日は一人でいたい」
という“自分の都合”も素直に出し合えるから、お互いに無理なく関係が続いているのだと思います。
時間にゆるい人なのに、なぜか全然イライラしない理由
彼女には、ひとつ明確な特徴があります。
集合時間にとことんマイペースで、だいたい遅れてくるタイプなのです。
時間ぴったりに現れることのほうが珍しくて、私の中ではすでに「少し遅れてくる前提」でスケジュールを組んでいます。むしろ時間どおり来ると、「どうしたの!?」と驚いてしまうくらいです。
でも、不思議なことに——
その遅れが全然イライラしないんです。
それはきっと、
・遅れるときはごまかさず素直に謝る
・それ以外の場面では誠実さを感じる
・私自身も「この人はこのリズム」と受け入れている
からなのだと思います。
「遅れてくる=不誠実」とは限らなくて、その人全体の雰囲気やふだんの態度を含めて、総合的に「まあいいか」と思えるかどうかで変わるのだと実感しました。
共感体質にとっての“安心できる友人”とはどんな存在か
私たちは、新人時代の同期として出会いました。
当時の部署は少し特殊で、どこか孤立気味な環境でもあり、協力し合いながらどうにか日々を乗り越えてきた仲間です。
社会経験の浅い頃、一緒に悩んだり泣いたりしながら、
「あと2日で休み!がんばっていこう!」
「これ超重要だから絶対に覚えた方がいい!」
と確認し合ってきた歴史があるからこそ、いまの安心感につながっているのだと思います。
趣味や感性が似ていることもあり、会話はいつも自然に続きますが、無言の時間があってもまったく気まずくないのが、この関係のいちばん好きなところ。
毎日会っても平気だし、かといって年に一度しか会わなくても関係が崩れない。
距離が“ゼロ”でも“遠すぎ”でもない、ほどよいゆるさで続く関係だと感じています。
「距離を詰める」より、「ちょうどよく続ける」関係もあっていい
共感体質だと、
「ちゃんと連絡しなきゃ」
「前回この話題に興味あったから調べていこう」
という“友だち像”に自分を合わせてしまいがちです。
でも彼女との関係を振り返ると、
・会う頻度がバラついてもいい
・話す内容が薄い日があってもいい
・お互いの生活リズムを最優先していい
そんな“ゆるく長く続くつながり”もあるのだと気づきました。
距離をゼロにすることだけが仲の良さではありません。
一人時間を尊重しつつ、ふと「会いたいな」と思ったときに素直に声をかけられる。
そのほうが、共感体質にとってはずっと心がすこやかでいられます。
共感体質として、“安心できる人”を静かに大事にしていきたい
人間関係に疲れているときほど、
「もう誰とも関わりたくない」「一人でいいや」と思ってしまいがちです。
私も何度もそう感じてきました。
でも、
彼女のような“素の自分でいられる人”が一人でもいることで、世界とのつながりを細くても維持していける気がしています。
たくさんの人と仲良くなる必要はありません。
むしろ、本当に安心できる相手を少数だけ丁寧に大切にするほうが、心はずっと軽やかでいられます。
「この人といるときの自分は、あまり疲れていないな」
そう感じる相手がいるなら、その感覚はきっと本物です。
距離の詰め方よりも、“お互いにちょうどよく続けられるペース”を静かに探りながら、長く大事にしていけたらいいなと思います。
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