#12 良かれと思って行動したことが事故りがちな“解釈ズレ同僚”

共感体質シリーズ第2章のアイキャッチ画像

「悪気はないのに、なぜか毎回ズレる人」
そんな人に出会ったことはありますか?

こちらの意図とは違う方向に走ってしまったり、
善意なのに“謎ムーブ”が生まれたり——。

一生懸命なのは伝わるからこそ、
強く言うこともできず、
胸の奥に小さなモヤモヤだけが残っていく。

そんな相手との関わりは、
知らないうちに心のエネルギーが奪われます。

今回は、私が実際に出会った同僚との記録です。

共感体質の私が、
どう距離をとり、
どう「省エネモード」を覚えたのか。

心をすり減らさずに付き合うための、
小さなヒントをまとめました。


なぜか毎回ズレる人

善意から行動しているのに、
なぜか毎回“解釈違い”が起きてしまう人がいます。

  • 説明をしても、意図がズレる
  • 頼んだことの「表面」だけを拾ってしまう

本人はすごく一生懸命で、むしろ前向きなのに、
結果として事故りがち。

そんなタイプの同僚と関わるのは、
思った以上にエネルギーを使います。

「こうした方がいいかな?」
そう善意で動いてくれるのですが、
なぜそこに行き着いたのか理由が分からず、
いつも“謎ムーブ”に出会います。

  • 空気の読み違い
  • 文脈の取り違え
  • 状況の把握ミス

ひとつひとつは悪意ゼロなのに、
積み重なると少しずつ疲れてしまうのです。

善意だと分かっているからこそ強く言えず、
胸の奥にモヤモヤだけが残っていく

——そんな日々でした。

理由が分からない違和感

解釈ズレ同僚に対して私が一番戸惑っていたのは、
「なぜその行動をとったのかが分からない」
という点でした。

説明しても、
根本的な理解には触れていないような感覚。

「なぜそう思ったのか?」
「 どうしてその解釈になったのか?」
問いかけても返ってくる答えは、
どこか噛み合わない。

善意で動いてくれているのは分かる。
でも、文脈が噛み合わない会話が続くと、
こちらが調整役のようになり、
知らないうちに心がすり減ってしまいます。

共感体質の私は、無意識に
“彼女のズレを埋める役割”になりがちでした。

分かり合えない前提での距離感

ある日ふと、
「あ、彼女とは“地図”が違うんだ」
そう気付きました。

ズレが起きるのは
私の説明不足でも彼女の悪意でもなく、
そもそも世界の見え方が違うだけ。

それなら、
お互いに無理をしない距離をとった方が健全です。

そこから私は、一歩ひいて
“傍観者モード”を意識するようになりました。

彼女が気分屋上司の地雷を踏んでも介入しない。
「また怒られちゃって…」と反省を言われても、
アドバイスはしない。
ただ、「そうだね、怒られてたね」と淡々と返す。

冷たくする、という意味ではありません。

これ以上は背負わないと決める、
静かな線引きです。

この軽い距離感が、
心を守るうえでとても大事でした。

省エネモードで無理なく付き合う

共感体質の私たちは、
人のズレを勝手に補正しがちです。

相手の意図を読み、空気を整え、
周囲を滑らかにしようと動いてしまう。

でも、ズレが大きい人にそれを続けていると、
自分の心のエネルギーを使い果たしてしまいます。

そこで役に立つのが「省エネモード」。

  • 無理に理解しようとしない
  • 必要以上に共感しない
  • アドバイスも背負い込みもしない
  • 事実だけ共有して終わる

そんな軽い距離感が、実は一番心が楽です。

解釈ズレ同僚は、悪い人ではありません。
むしろ一生懸命で、向上心のあるタイプ。

ただ、私の心が
そのズレを受け止めすぎてしまうだけ。

お互いが無理をしない位置で関わることが、
いちばん平和なのだと感じます。

全員と深く分かり合う必要はない。
それぞれのペース、
それぞれの地図で生きている。

その当たり前が、
最近やっと静かに腑に落ちてきました。