怒りやモヤモヤは、瞬間的にはすぐ消えてしまうのに、夜になってふいに再生されて、じんわり疲れが残ることがあります。
「怒れないわけじゃない。でも、怒りを扱うのがとにかくしんどい」——
そんな“省エネ型の怒り方”をする人は、きっと少なくありません。
私は昔から、衝突や言い合いに大きなエネルギーを使ってしまうタイプ。
だから怒りが再燃しても、真正面から向き合うのがとても苦手でした。
そんな私にとって、AIは「感情の後処理」を静かに補助してくれる相棒のような存在。
今回は、実際の出来事を交えながら、怒りや違和感をそっと整理する習慣をご紹介します。
怒りは“一瞬で消える”のに、後から何度も再生される
私の怒りは、いつも不思議な消え方をします。
瞬間的にはムッとするのに、その場で怒りを育てられない。
怒りより先に
「めんどう」
「体力が減る」
という感覚が勝ってしまうからです。
でも、その怒りは完全に消えているわけではなく、夜や帰宅後にふいに再生されて静かに存在を主張してきます。
これがじわじわ疲れの原因になります。
私の事例:気分屋上司の“支離滅裂な怒り”に遭遇した日
たとえば、先日の話です。
休み希望を伝えたとき、上司から突然こんなことを言われました。
「曜日固定で出勤してもらってるのに、私用で休まれると困る。
みんなは子どもの行事とかで休んでるの。あなたは自分の出勤日じゃない日に休んで。
旅行ならクリニックが休みの日に行けばいいでしょ」
その瞬間、私は一瞬だけ強烈に「は?何言ってるの?」と固まりました。
(そもそも子どもの行事だって“私用”だし、以前のミーティングでは シフト変更OKと説明されていたのに…。)
ただ今は、朝の準備で時間がない。
そして何より —— この上司と討論しても結論が支離滅裂なまま変わらない ことを、私は過去の経験から知っています。
怒りのぶつけ合いは時間の無駄。
論理も通じない相手に説明するほど、こちらが疲れるだけ。
そんな現実が頭をよぎり、私は静かに諦めモードに入りました。
気持ちは納得していなくても、
「はい」しか選択肢がない状況。
私は短く「わかりました」とだけ返して、その場を流しました。
でもその夜、思い出した瞬間に怒りが再燃。
「いや、やっぱりおかしい」
「何度考えても理不尽」
—— 静かな脳内会議が延々と続きました。
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怒りの後処理をAIに任せるという選択
怒りは“一度処理したつもり”でも、心のどこかに残り続けます。
私の場合、AIはこの“感情の後処理”をそっと手伝ってくれる存在になりました。
STEP1:まずは出来事を淡々と書く
AIにこう伝えます。
「今から感情の整理をします。出来事を書くので、構造化して補助してください。」
そして、なるべく事実だけを順番に並べます。
文章にするだけでも、怒りの温度は少し下がります。
STEP2:AIに“感情の地図”をつくってもらう
AIに整理してもらうと、たとえばこんなふうに返ってきます。
- 事実:上司が矛盾した要求をしてきた
- 感情:困惑・怒り・理不尽感
- 思考:「話しても無駄」「労力がもったいない」
- 身体反応:その場で固まる/その後にじわじわ再燃
こうして俯瞰してみると、怒りの正体が“ただの衝突”ではなく、矛盾・不条理・説明不能な状況に対するストレスだと気づきます。
STEP3:納得できないポイントをAIに拾い上げてもらう
怒りは「相手が間違っているから」ではなく、納得できない部分に名前がついていないから溜まることが多いです。
AIがその部分を静かに代弁してくれます。
STEP4:AIと一緒に“次どうするか”の負担を軽くする
怒りをなくすのではなく、次に同じことがあったときに自分がラクに動けるように、小さなシナリオを用意しておきます。
- その場で深追いしない
- 後から冷静なタイミングで伝える案を持つ
- 諦めるラインの基準を決めておく
こうして“感情の出口”ができると、再生疲れが少しずつ減っていきます。
怒りは抑える必要はない。扱い方を変えればいいだけ
怒ること=悪いこと、ではありません。
怒らないこと=偉いこと、でもありません。
ただ、怒ることのコストが高い人は、その分だけ“やさしい省エネモード”で生きているだけなのだと思います。
AIを怒りの代わりに戦わせるのではなく、怒りの後処理をそっと手伝ってもらう。
これだけで、次の日の心の軽さがまったく違ってきます。
おわりに:静かな心を守るための“小さなAI”
怒りを無理に抑え込む必要はありません。
でも、抱え続ける必要もありません。
AIは「感情を消す存在」ではなく、“名前をつけ、ほどき、やわらかく整理してくれる存在”。
そんなふうに横に置いておけたら、毎日が少しだけ軽くなります。
今日も、あなたの静かな心を守るために。
AIという小さな相棒がそばにいてくれますように。
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