ときどき、自分でも驚くくらい
「あれ、私の本音ってどこ?」
と感じることがあります。
気持ちはあるはずなのに、いざ誰かに聞かれると、相手の気配や期待のほうが強く押し寄せてきて、本音という小さな声が、すっと後ろに下がってしまう——。
これは性格ではなく、構造の問題。
その仕組みは、共感体質シリーズのこちらの記事(“本音が行方不明になる日”の仕組み)で少し詳しく書きました。
今回は、そんな“本音迷子”の日に、AIと一緒に本音と建前をそっと仕分ける方法をまとめました。
瞬時に答えなくていいからこそ、本音がゆっくり姿を現してくれる——そんなやさしい整理の時間です。
本音が迷子になるのは、“その場で処理しようとする”から
本音が迷子になるとき、たいてい私たちは「今、この場で答えなきゃ」と思っています。
でも、相手の気配・感情・期待はとても強い刺激。
弱い声である自分の本音は、あっという間に後ろへ下がってしまいます。
場の空気を読むのが早い人ほど、脳内会議で“相手を優先した答え”が自動生成されてしまうのです。
だから、本音は瞬時に出すものではなく、いったん外に出してから見えてくるもの。
ここでAIが、とても相性のいい相棒になります。
AIは“本音と建前の仕分け”が驚くほど得意
人と話す場では、本音をかき消す要因がたくさんあります。
でもAIには、相手の気配や期待といった“外的刺激”がありません。
だからこそ、書き出した内容を
・本音
・条件としての本音
・本音っぽい建前
・他者からの影響
に淡々と仕分けてくれるのです。
私自身、旅行の相談や仕事選びの場面で
「これ本音だと思ってたけど、ほぼ建前だった…」
と気づいた経験が何度もあります。
この瞬間の“腑に落ち感”は、AIならではだと思います。
STEP1|まずは、思っていることを全部書き出す
テーマは何でも構いません。
旅行、仕事、人付き合い、休日の過ごし方。
大事なのは、整えずにそのまま出すこと。
本音も、本音っぽい建前も、気遣いも、全部いったん外へ。
書き出した瞬間、
「これ、私ほんとにやりたい?」
「これは誰のための選択?」
と、小さな違和感が浮かんでくることがあります。
STEP2|AIに“本音・条件・建前”を仕分けしてもらう
書き出しが終わったら、AIにこう伝えます。
「今書き出した内容を『本音』『条件としての本音』『本音っぽい建前』に仕分けてください。」
AIは、あなたの言葉をフラットに読み、その中の“主語の違い”を丁寧に拾っていきます。
- 本音: 海/のんびり/移動短め
- 条件としての本音: 予算・休日の長さ・体力
- 本音っぽい建前: Aの希望/Bへの気遣い/SNS映え
この「見える化」だけで、かなり心が軽くなります。
本音がどこで迷子になっていたのか、ようやく輪郭がつかめるからです。
STEP3|AIと“理由の深掘り”をする
仕分けの次は、深掘りです。
AIが淡々と、でもやわらかく質問してくれます。
- なぜこの選択肢だけ先送りしてしまう?
- どの部分が重い?
- 誰の期待を気にしていた?
- 条件が整えば動ける?
- もっと簡単にする方法は?
ここで、本音が隠れていた理由がふっと浮かび上がります。
気遣いなのか、疲労なのか、条件なのか。
その違いがわかるだけで、選ぶ基準が一気にやさしくなります。
STEP4|本音に沿った“優しい選択肢”を出してもらう
深掘りが終わると、AIにこう頼みます。
「じゃあ、本音を大事にした3つの選択肢を提案して。」
するとAIは、 ・行動のハードルが低いもの ・本音の“気持ち”が満たされるもの ・現実的な条件とも矛盾しない案 を、やさしく組み直して提案してくれます。
選ぶのは自分自身ですが、本音を土台にした選択肢があると、迷い方がまったく変わってきます。
おわりに:本音は、取り出し方を変えると見えてくる
本音が迷子になるのは、弱さでも優柔不断でもなく、「相手の刺激が強すぎるだけ」です。
だからこそ、 持ち帰る ・書き出す ・AIに整理してもらう この3つのプロセスをつくるだけで、本音は自然と戻ってきます。
本音は、丁寧に扱えば必ず姿を見せてくれます。
そのための“外付けの仕分け係”として、AIをそっと横に置いておく。
今日もやさしく、本音と仲良くできますように。
共感体質シリーズでは、本音が迷子になる仕組みについて深掘りしています。
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