なぜか、お金の判断が重くなることがあります。
体験には使えるのに、モノになると急に迷う。
金額は大きくないのに、何度も確認してしまう。
「ケチなのかな」
「優柔不断なのかな」
そんなふうに思っていたけれど、
どうもそれだけでは説明がつきません。
これは、お金の問題というより、共感体質の脳が
「自分を守ろう」として起こしている反応でした。
共感体質の脳は「金額」ではなく「失敗」を見ている
お金を使うとき、実は見ているのは値段ではありません。
・あとで後悔しないか
・失敗だと思って自分を責めないか
・「なんであれを買ったんだろう」
と何度も思い返さないか
つまり、判断の基準はお金そのものではなく、
未来の自分の感情です。
共感体質の脳は、
失敗や後悔を先回りして防ごうとする性質があります。
だからこそ、判断が自然と慎重になります。
体験には使えて、モノには慎重になる理由
体験への出費は、意外とすんなり決められる。
一方で、モノになると急に腰が重くなる。
この違いは、とてもシンプルです。
・体験は、失敗しても「経験」や「学び」に変換できる
・モノは、失敗がそのまま形として残り続ける
目に入るたびに、
判断ミスを思い出してしまう可能性がある。
共感体質の脳にとって、
それはかなり大きなストレス要因です。
だからモノに対しては、
警戒レベルが一段階上がるのです。
判断が重いのは「アルソック強化系の脳」だから
すぐに決められない。
調べ尽くしてからでないと動けない。
これは判断力が低いのではなく、
安全確認の工程がとても多いというだけ。
共感体質の脳は、常にこう問いかけています。
・本当に大丈夫?
・今、決めなくても困らないよね?
・もっと良い選択肢があるかもしれない
まるで、警備システムがフル稼働しているような状態。
アルソック強化系の脳と言われるのも、納得です。
この「迷ったら保留」「納得するまで確認する」
という動きは、性格の問題ではなく、
安全を優先する思考の仕様でもあります。
「迷ったら保留」で軽くなる理由
迷ったときに「保留」にすると、
不思議と気持ちが軽くなることがあります。
これは逃げではありません。
共感体質の脳にとって
「保留」は、正式な安全処理です。
・今は決めなくていい
・危険判定を一旦解除する
そうやって判断を先送りにすることで、
警戒モードをオフにできるのです。
お金の使い方が極端になる正体
使うときは一気に使う。
使わないときは、とことん使わない。
この極端さは、気まぐれではありません。
納得ラインを超えた瞬間だけ、GOが出る
それ以外は、ずっと保留。
だから外から見ると、
「急に使った」「急に出し渋った」ように見える。
でも内側では、
とても一貫した判断基準が働いています。
おわりに
お金に弱いわけではありません。
判断が下手なわけでもありません。
ただ、自分を守るための確認が多いだけ。
「迷ったら保留」で軽くなるのは、
脳がちゃんと安全な場所に戻れているサイン。
お金の使い方に違和感があるときは、
責めるより先に、
その仕組みを知ることから始めてみてください。
それだけで、心は少し静かになります。