#48 事故回収係を引き受けていた話

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同じチームに、
感情の起伏が激しく、
すぐパニックになる同僚がいました。

勢いがあり、行動は早い。

でも、その勢いがゆえに
判断を誤ると、一気に事故る。

特に予期せぬトラブル下では、
そのパニックはさらに悪化しました。

メンバーとして
その後の「尻拭い」に常に気を張り、
疲弊していた、今回はそんな話です。


事故は「起きてから」では遅い

彼女は、
予期せぬトラブルに直面すると、
急激に視野が狭くなる傾向がありました。

パニックになり、
冷静な判断力を失ってしまうようでした。

その結果として、
報連相が抜け落ちます。

「大丈夫です」
「今やっています」
と言うばかりで、
状況が悪化していても、
必要な助けを求める相談すらも
忘れてしまうようでした。

当然ながら、
彼女が抱え込んだ問題は
水面下でどんどん深刻化していきました。

最終的には、
周囲が後始末をすることになる。

同じチームだった私は、
それを何度も体験しました。

私は、事前指示役になっていた

気づけば私は、
事故が起きる前に動くようになっていました。

先手を打って環境を整え、
仕事の流れそのものを調整していたのです。

  • 先に指示を出す
  • 作業手順を短く区切る
  • 報連相をこまめに確認する

彼女がパニックにならないよう、
事故が発生しないよう、
仕事の流れそのものを調整していたのです。。

それはフォローではなく、役割だった

当時は、
「同じチームだから仕方ない」
と思っていました。

事故ってから処理をするよりも、
先にフォローして
事故を未然に防いだ方が早い。
そう信じていました。

でも今ならわかります。

私は、
事故回収係という役割を、
引き受けていました。

誰かがミスをしないように整え、
起きそうな問題を先に潰し、
それでも起きた事故を回収する役。

本来なら、
本人が身につけるべき調整を、
私が代行していた。

これは、
彼女の自立を妨げてしまうし、
私自身にも過度な負担となる、
歪んだ役割であったと、
今ははっきりと理解できます。

完全には手放せない現実

正直、必要以上に
関わりたくはありません。

ただ、
何も確認しないと、
最終的な被害が自分に返ってくる。

だから私は、
最低限の事前確認だけを残しました。

全部を引き受けない。
でも、被害を受ける部分だけは守る。

それが、
今の私の線引きです。


※距離を取る判断や、
「どこまで関わるか」の線引きについては、
こちらでまとめています。
距離ゼロで詰めてくる同僚とのつき合い方