手に触れるたび、
ふと生活の温度を思い出させてくれる生活雑貨たち。
毎日の暮らしに寄り添いながら、
長い時間を共に過ごしてきた“相棒”たちです。
季節や時間の流れとともに
役割を変えていくモノたちは、
ときに誇らしく、
ときに少し切なく、
それでも今日も静かにその場所に立っています。
ここでは、そんな生活雑貨たちの
忘れかけていた情景や、
そっと心に残るひと声を
物語にしました。
あなたの部屋のどこかにも、
同じように息づく相棒がいるかもしれません。
生活雑貨のぼやき一覧
本棚のぼやき日記|ページの香りを抱きしめながら
時代を越えて本を支えてきた、古参の誇り。
アドベントカレンダーのぼやき日記|私の体は、25日で役目を終えます
残された日々を静かに受け入れる紳士の物語。
クリスマスケーキのぼやき日記|一夜の光のために、生まれてきました
一夜だけ輝くために生まれた、美しい決意。
ゴミ箱のぼやき日記|影を受け止めるのが、わたしの仕事です
淡々と受け止める影の存在の、低く静かなぼやき。
洗濯ネットのぼやき日記|あなたの服を守って早幾年、いまだ昇格の兆しはありません
守っても報われない騎士団の、誇りある勤め。
財布のぼやき日記|置いてかれても“現金の番人”であり続ける理由
キャッシュレス時代に残る、老執事の矜持。
マグカップのぼやき日記|あなたの熱が、いちばん伝わる場所にいます
日常に溶け込むマグカップが語る、静かなぼやき。
ランニングシューズのぼやき日記|アスファルトより、靴箱の木目の方が詳しくなりました
出番を待つ健気なシューズのぼやき。
羽毛布団のぼやき|出られないのは、わたしの性能のせいではありません
二度寝の責任を負わされるプロの語り。
枕のぼやき|その角度は、いま動かすべきではありません
頭と体の境目に立ち、ミリ単位で調整する枕の誇り。
毛布のぼやき|引き寄せたのは、あいつだろ
心地よい肌触りと、少しぶっきらぼうな優しさ。
アラームのぼやき|わたくしは、たしかに鳴りましたわ
起床を強制しない、気品あるアラームのぼやき。
積読本のぼやき|背表紙は、いつでも整えております
時間の蓄積だけを重ねる積読本のつぶやき。