#55 連絡の微調整 | 即レスは優しさではなく「脳の付箋」を剥がす環境整備

共感体質シリーズ第4章のアイキャッチ画像

私は普段、周りから
「すぐ返信をくれる」といわれます。

LINEでもSNSでもメールでも、
気づいたら基本的にはその場ですぐに返します。

でもこれは、
相手への気遣いや、
優しさからやっている
というわけでは1ミリもありません。

ただ単純に、
自分自身の平穏を守るために、
行っているだけなのです。

私はこれを
脳のメモリの「微調整」と呼んでいます。


未処理タスクという「脳の付箋」を剥がす

私にとって、
「返信していない」という事実が
頭の片隅に残っている状態は、
ソワソワと落ち着かなくさせます。

未処理のメッセージがあるだけで、
脳の作業机の端っこに、
小さな付箋がペタッと一枚
貼られているような感覚になります。

それ自体は、
決して大した重さではありません。

けれど、自分が本当に集中したいときや、
ホッと一息つきたいときに、
その付箋が
視界の端でチラチラと気が散る要素として
主張してくるのです。

だから、見つけたらその場で返信して、
未処理タスクという名の付箋を
すぐさま剥がす。

気が散る要素を先に片付けて、
自分の脳の作業机を
フラットに整えているだけ。

即レスとは、
人間関係の温度ではなく、
私にとっては
単なる「環境整備」の作業なのです。

そのため、
私は自分の机を整えたいだけなので、
相手の返信速度は全く気にしていません。

すぐ返ってこなくても、
既読がつかなくても、
そこに深読みを挟むことはありません。

私は私の机を整えた。
相手の机の状態までは管理しない。

ここを切り離して考えるようになってから、
連絡にまつわる人間関係は
ドッと楽になりました。

連絡は即レス。会話は急がない。

ただし、この即レス運用には、
共感体質が陥りがちな
ちょっとした落とし穴が一つあります。

それは、こちらがすぐ返信することで、
相手の日常会話のテンポに巻き込まれ、
「雑談ラリー」が始まってしまうことです。

ポンポンと送られてくるテンポに
うっかり無意識に同調してしまうと、
気付けばこちらの脳は
その軽快なテンポに乗っ取られ、
莫大なバッテリーを消費することになります。

そこで私が実践している微調整が、
「連絡と会話を完全に分ける」
というルールです。

  •  「連絡事項」は、即レスで片付ける。
     時間、場所、持ち物、締め切りなど、
     必要な情報は0秒で処理して付箋を剥がす。 
  • 「日常の雑談」は、あえて急がない。
     相手のテンポに付き合わず、
     あえて返信の時間をしっかり空ける。

「今は会話をしない」
そう自分の中で分類した時点で、
そのメッセージは脳内において
「未処理タスク」ではなくなります。

即レスをしないのは、
冷たいからではありません。

ただ、自分の平穏を守るために、
時間の使い方を自分で選んでいるだけ。

LINEやSNSという便利なツールのテンポに
自分の人生の速度を
合わせにいく必要はありません。

それが私の「微調整」です。


次回は、
#56 対人の微調整
職場であえて「透明」になり、
好意の温度を混ぜない
人間関係の微調整について綴ります。