ふいに見つけた喫茶店

お散歩してたら見つけた、
ちょっと老舗の喫茶店。

窓から見えるのは、
静かなジャズが流れていそうな雰囲気。

どうしようかと迷ったけど、
厚い木の扉を引いて、
顔を覗かせてみる。

銀縁メガネのおじさんがそっけなく一瞥し
「どうぞ」と言った。

カウンター3席、
テーブル5席。

おじさんの後ろの棚に並ぶ食器たちに誘われて、
カウンターの1番奥に座る。

おすすめのブレンドを注文。
ハンドドリップで淹れてくれるようだ。

コーヒー豆の香ばしさが、
少し濃くなった。

ひとつ、深呼吸。

シックなグレーのカップとソーサー。
ちょっとモダンで派手すぎない。

一口飲んで、
ホッとため息。

木の椅子は少し古びて固いのに、
なんだか手に馴染むような座り心地。

おじさん越しに食器たちを眺め、
次はテーブル席に座ってみようかなと
ぼんやり考えた。

おしまい。