#65 根明修行の電池切れ

共感体質シリーズ第2章のアイキャッチ画像

頑張れていると思っていました。

でも、
体は先に止まってしまいました。


電池切れは、突然じゃない

電池切れは、
ある日突然ではありません。

少しずつ削れていたのだと思います。
でも当時の私は、
気づいていませんでした。

「頑張れている自分」は、
むしろ誇らしかったから。

1Kの部屋で、ベッドに辿り着けない

1Kの狭い部屋。

ベッドまで数歩なのに、辿り着けない。
玄関横でそのまま気絶。

翌朝、床の冷たさで目が覚める。
それでも「まあいける」と思っていました。

体は、ずっと不調だった

胃腸は常に不調。
食事は適当。
酒と煙草でなんとか回す。

人といるときは元気。
ひとりになると、無。

何もできない。

部屋は散らかり、
心のカオスがそのまま空間に出ていた気がします。

充電しているつもりだった。でも、0%のまま

充電しているつもりでした。

でも、つながっていない。
充電器を挿しても、0%のまま。

何をしても満たされない。
いつも空っぽ。

前向きな決断の形をした、逃げ

そして私は、
仕事を辞めました。

「海外留学」という、
小さい頃からの夢を叶えるため。

当時は前向きな決断だと思っていました。

今ならわかります。
あれは、逃げでした。

でも、あのときの私には、
それしか残っていなかった。

電池切れの先で、残ったもの

変われると信じて、
全力で走った。

いつかゴールに辿り着けると、
走りつづけました。

でも、
体は正直でした。

根明にはなれなかった。

心のどこかではわかっていました。
ただずっと、
気づかないフリをしていただけ。

それでも、
「向いていない」とわかったのは、
もうけものだったのかもしれません。


つづく