#34 境界線は「やさしさ」でできている

共感体質シリーズ第4章のアイキャッチ画像

「距離を取るのは冷たい」
「線を引くのは申し訳ない」

そんなふうに思って、
無理に近づきすぎてしまうことがありました。

でも今は、はっきり思っています。
境界線は、関係を壊さないためのやさしさだと。


仲の良さと、距離の近さは別物

仲が良いから、なんでも共有する。
仲が良いから、いつでも会う。
仲が良いから、全部受け止める。

そう思っていた時期もありました。

でも実際は、
仲の良さと、距離の近さはイコールではありません。

距離が近すぎると、
気を遣いすぎたり、背負いすぎたりして、
関係そのものが苦しくなることがあります。

私の場合は、
距離が近いというより、
相手に合わせて自分を作り替えていた感覚でした。

いわば、その人に合った
“仮面”を被っていたような感じです。

そのため、無理をしている自覚がないまま、
消耗していたんだと思います。

だから私は、
「仲良くいるために、距離を選ぶ」
という考え方に切り替えました。

ラベリングは、相手を縛るためのものじゃない

ここで言うラベリングは、
相手を決めつけるためのものではありません。

私にとってのラベリングは、
「この人とは、こう関わると消耗しにくい」
という、関係の取扱説明書のようなものです。

  • 深い話はしない人
  • 短時間で会う人
  • 大人数では関わらない人

こうした線引きは、
相手を拒絶するためではなく、
関係を長く続けるための調整です。

線を引くのは、逃げではなく選択

境界線を引くと、
「逃げている」「向き合っていない」
と言われることもあります。

でも、共感体質にとっては、
無防備に向き合い続けることの方が危険でした。

自分のエネルギーが削られきった状態では、
やさしくも、誠実にもいられない。

だから私は、
先に線を引くことを選びます。

それは逃げではなく、
自分を守りながら関係を続けるための選択です。

境界線は、関係を切らないためにある

何も考えずに近づいて、
限界まで我慢して、
ある日突然、関係を断つ。

それよりも、
最初から適切な距離を保つ方が、
ずっと誠実だと感じています。

境界線は、
人を遠ざけるための壁ではなく、
関係を安全に保つための柵

私はそう捉えるようになってから、
人間関係で消耗することが、
ぐっと減りました。

おわりに:境界線というやさしさ

共感体質の私にとって、
境界線を引くことは、
冷たくなることではありません。

自分を守り、
相手を責めず、
関係を壊さないためのやさしさ。

今日も私は、
仲良くいるために、
距離を選びながら生きています。


次回予告

次回は、
他人の課題をどこまで引き受けるか。
「それは私の仕事?」という
線引きについて整理します。


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